お釈迦様への想いは
遠くへ行きたい⑫
こんにちは。しばらくの間、私にとって「遠くて近い国」スリランカについて書いています。
前回は、スリランカの古都、キャンディのお祭りやダンスについて書きました。
今回は、キャンディで訪れた仏歯寺での様子をお伝えしようと思います。
さて、翌朝は早起きして仏歯寺へ。
スリランカでは、寺院に参拝する際は、白い服(学校などの制服も上下白でした)を着ていくそうで、私も上下白っぽい服装で訪れました。が、実際は肌を露出していなければ意外と色んな服装でした。全体的に気持ち白を取り入れている感じはありましたが^^
一日3回、朝昼夜とプージャ(お祈り)の時間が決められていて、その時だけお釈迦様の歯が公開されて拝むことができるようになっていました。
スリランカの人は敬虔な仏教徒が多く、とても熱心にお祈りの時間に大集合していました。こんなに混むのは、日本では初詣くらいではないでしょうか?!
他の寺院でもそうでしたが、靴を脱いで預けてから入っていくと、すでに入り口から混雑!黄色い室内の様子が奥にちらっと見えて期待感膨らみます。
廊下に描かれた絵や装飾を見ながら、じわじわと一歩一歩進んでいき、
やっと中に入れたと思ったら、
こんな感じです^^;
あまりにぎゅうぎゅうで全体が見渡せなかったですが、結構広々としたお堂だったと思います。そのお堂にひしめく人びと。私たちのような観光客もいますが、ほぼスリランカ人だったように思います。
二階に上がるだけでもだいぶ時間がかかったのですが、スリランカの人、とても辛抱強い。。横入りしちゃう人とかもいるのだけれど、大抵ガマン。。近くの人と目が合うと、「暑くて長いよね~笑」みたいな顔で無言の挨拶を交わします。観光サイトなどでは、長蛇の列でも比較的スムーズに流れるとの事だったのですが、私たちが行った朝はそんなことなかったでした。
ズル入りしちゃっても仏様にはやく拝みたい人、
隣の人とおしゃべりしながら待ってる人、
大事そうにお供え物を抱えて静かに待っている人、
もはや行列抜けてその辺でお祈りする人、
実に色んな人びとが一同に集結していて、カオスです笑。
その人間ウォッチングがあったからこそ、私も耐えられたかな、と思います^^;
そんななか、大勢の大人たちに押しつぶされそうになりながらも、子ども達が素直に静かに並んでいる姿が意外で印象的でした。このお祈りの尊さを自然と感じる心が育っているのでしょうか。
さて二階に上がってしばらくロープに沿って進み、いよいよ仏歯の納められている金ぴかのお部屋の前まできたら、いよいよお祈りです。遠くに金の箱のようなものがありその中に仏歯が入っているそうで、そこでお供え物やお賽銭分をお坊さんに手渡して拝みます。待っている人沢山ですので、ほんのひと時です。
お供えは蓮の花だったり、食べ物だったり、はたまたお坊さんグッズだったりします。
お坊さんの新しい袈裟やかみそりなどのアメニティーが入っているそうです。
お賽銭だけじゃなく、いろんな形で気持ちを表すことが出来るのも、なんだか素敵だな~と思いました。
仏歯寺は、建築物としても内装も美しく見ごたえがあり素晴らしいのですが、やはり個人的な見どころは、人びとの仏教への信仰の篤さを肌で感じられるところだったような気がします。