紅茶工場ってどんなところ?
遠くへ行きたい⑧
こんにちは。
前回に引き続き、「また行きたい遠くて近い国」スリランカを取り上げて書いています。
スリランカへ旅した経緯などは過去の記事を参考にしてくださるとうれしいです。
今回は、紅茶についてがメインで旅要素があんまりないのですが、よろしかったらお付き合いくださいませ。
茶摘み体験を終えて工場に戻り、製造工程を見学しました。
紅茶と緑茶の違いは、茶葉の種類は同じで「発酵させるかしないかの違い」というのは皆さんご存知かと思いますが、簡単に紅茶の製造工程の流れをお伝えすると、
①葉を摘む
②萎れさせる
③葉をよじれさせて傷を付け葉汁を出す
④温かく湿度のある場所で発酵させる
⑤高温で乾燥させて発酵を止める
⑥混入物を除き、篩にかける(葉の大きさにより選別)
紅茶は、この発酵の度合いによって同じ産地の茶葉でも全く味が変わってしまうのも面白いところです。製茶工場は自分たちの香りや味を意図してこの発酵具合をコントロールしています。(企業秘密みたい)
そして発酵は、葉自体も行っているようです。
草花を摘んだり芝刈りをしたりした後は、青々とした香りがむわっとたちこめますね。
お茶の葉も同様、摘んだ瞬間は草っぽい香りがしますが、葉汁が出始め熱を帯び香りも強まりながらゆっくりとしおれていきます。実は、既にこの時点で自然発酵はゆっくりと始まっているのだと思われます。
葉そのものの醸し出す香り、人が手間をかけて焦らず発酵させて醸す香り、その両方が紅茶の美味しさになるのでしょう。
ちなみに、ヌワラエリヤは一般的にこの発酵を短くすることで、淡い澄んだ黄みよりのオレンジ色になり、適度な渋みが緑茶のような味わいになると言われています。でも、ハーブや柑橘を思わせる華やかな香りは、緑茶でも他の紅茶でもなかなか味わえないなぁと私は思っています。
また、前回美味しかったからといって必ずしも同じ茶園の茶葉を買っても、ロットや製茶年によっても味が変わってくる場合もあります。一期一会です。
ワインなどと同じでしょうか。
ただ、紅茶は生鮮食品!繊細でフレッシュな香りを楽しむ為には、開封後は期限を待たずに美味しいうちに飲みきることを強くおススメします!