koucya_okashiの日記

お菓子と紅茶をメインに手づくりをキーワードに書いています

ヌワラエリヤでお茶摘み体験

「遠くへ行きたい」⑦

 

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霧のたちこめるヌワラエリヤの朝

こんにちは。

今週も引き続き、「また行きたい遠くて近い国」、スリランカを取り上げて書いています。

前回も書いたのですが、ヌワラエリヤは高地で朝晩と日中の気温差が大きい為、天候の変化もダイナミック、景色の見え方がどんどん変わって、眺めていて飽きることがありませんでした。

上の写真は、前回の記事⑥の最後に載せた場所です。どちらも心に響いて忘れられない景色です。

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霧が晴れて青々と眩しい野菜畑

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お宿の庭では朝露が

 

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遅めの朝食 すっかり晴れ

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陶器製のリッチな巣

 ヌワラエリヤでは製茶工場見学とお茶摘み体験もしてきました。

観光者でも見学が出来る製茶工場は、いくつかあるのですが今回は「Glenloch Tea Factory」と「DAMRO LABOOKELLIE TEA CENTRE」へ行きました。

 

まずは茶摘み体験。頭に紐を引っ掛けて後ろに大きなカゴを背負います。背負うと言っても、頭だけで支えるので、まだ空っぽなのにバランスが取りづらくふらつきます(笑)しかも、茶畑は一見綺麗に列を成して見えますが、意外と分け入って自分の目指す茶の木の方向に歩くのは難しいのです。。

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一芯二葉、または三葉を見つけて摘み取っていくのですが、まず目が緑に慣れてくるまでなかなか見つからない(笑)これで合ってるのか・・?一向にカゴが茶葉で埋まらない私を見かねて、ガイドさんが両手でどんどん摘んでいくんだよー!と巻いてくださる始末。

 

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ちなみに一応説明すると、「一芯二葉、三葉」とは、摘む際に

「出てきたばかりの柔らかい新芽(一芯)とその下に続く若い葉の部分(二葉三葉)を摘む」という意味で、特に美味しい紅茶を作る為の秘訣とされています。

(実際には、更に下の成長した四葉なども使われる場合もあり諸説あるようです。)

ここの茶園では、忠実にこの目安で一つ一つ、茶摘み名人達が摘んでいるそうです。

私がセイロンティーで好きなところ、実はここにあります。

味わいや香りももちろんなのですが、

スリランカではほぼ手摘みで行われている」という点。

日本茶でも手摘みのところもありますが、有名な産地でも今は機械で刈り取る様子が一般的なようです。(それが味に関わるかどうか、良いか悪いかはまた別の話です)

でもスリランカは、良くも悪くも、まだ多くが手摘み。そして、その品質に誇りを持っているのが、話を聞いていて伝わりました。

単純に、良い葉を選び抜いているのではなく、虫食いや弱っている葉があれば、他の枝に影響を与えないように間引くという作業も同時に行っているとのことでした。

そうやって、茶の木に触れて大切に育てながら、美味しい部分もいただいてお茶にするという、人とお茶の木との関係性に私はとても魅かれているのだと思います。

とはいえ、重労働であるのは確か。賃金の問題もあります。時代が変わっていくにつれ機械摘みの導入も広がる可能性はありますが、今飲んでいる紅茶の先に彼女達がいることに感謝して、今楽しめるお茶を存分に楽しもうと思っています^^

 次回は、工場を見学します~